瓦からガルバリウム屋根にするメリットを教えてください。｜東京の屋根修理ならお任せください。

瓦は、昔から日本家屋でよく使われてきた屋根材ですが、最近では屋根の葺き替えで瓦屋根からガルバリウム鋼板にする方が増えています。
ガルバリウム鋼板はアメリカで1972年に開発された金属素材で、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のことです。具体的には金属鋼板をアルミニウムと亜鉛、シリコンでメッキされています。
金属素材ではありますが錆びにくく、耐久性に優れていて耐震性が高いなどのいろいろな魅力を兼ね備えています。日本では瓦屋根の他にスレート屋根が普及していますが、最近ではガルバリウム鋼板を選択する人が急増しています。

屋根の状態などを詳しく確認しないと何とも言えませんが、アドバイスできることを記載します。
瓦の寿命に関しては、確かに和瓦であれば50年以上持つと言われています。しかし、それはあくまでも瓦だけを見た場合であって、屋根は瓦とそれを支える下地で構成されています。
雨漏りが起きている場合は、下地材である木材が腐っていたり、防水シートの破損や劣化が起きていたりする可能性が高いです。下地材の寿命を迎えているなら早急な葺き替え工事が必要です。
断熱性に関しては、確かに瓦屋根に比べて金属屋根の断熱性は劣ります。ただし、近年では断熱材が一体化したガルバリウム鋼板なども登場していて、それを使用すれば高い断熱効果と遮音効果も持たせることができます。

瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替えする最大のメリットには、耐震性を高められることが挙げられます。瓦の重さは1�uあたり約50〜60�sとされていて、地震や台風などの自然災害時に損傷しやすく、大地震のときには瓦が家の下に落下して割れてしまうケースも多いです。
重みのある瓦が落下してそれが人に当たって人的障害を引き起こすこともあり、大きな問題となっています。それに対してガルバリウム鋼板の重さは1�uあたり約5�sしかなく、瓦屋根と比較すれば10分の1程度しかありません。
屋根材が軽量になると、それを支える躯体への負担も大幅に軽減されるため、家が長持ちするというメリットも得られます。大きな地震が起きても家を支える基礎部分にも負担がかからず、地震に強い家にすることもできるのです。

瓦屋根は強風が吹くとズレたり損傷したりする恐れもありますが、ガルバリウムの屋根は鋼板1枚1枚をしっかりかみ合わせて施工するため、ズレたり剥がれたりすることはほぼ起きることがなく、損傷を受けにくい点も大きなメリットです。
耐用年数に関しては瓦屋根には劣りますが、それでも25〜30年とスレート屋根など瓦以外の屋根材と比べると長持ちします。それに、前述したように軽量であることから下地へ負担もかからず、ズレやすい瓦屋根よりも雨漏りを起こす可能性も低いため、場合によっては瓦屋根よりも耐久性が高くなることもあるのです。
また、瓦屋根は現在使用されている瓦が古くなると生産が終了し容易に交換ができなくなる恐れがありますが、ガルバリウム鋼板にはそのような心配は不要です。
修理や修繕が必要なときも、瓦屋根だと専門業者を探さなくてはいけませんが、ガルバリウム鋼板の場合は多くの屋根工事業者が対応できるため、いざというときも補修がしやすいこともメリットの一つです。